あなたの鬱は、もしかしてPMS?

昨日までは何にもなかったのに、気がついたら無性に腹が立ったり、イライラすることはありませんか?生理前になるとイライラが募ったりする方も多いでしょう。イライラとは反対に憂鬱な気分になったり、泣きたくなったりする方もいるでしょう。
 
このPMS月経前症候群)は鬱病と関係があるのでしょうか。
 
 まずは、PMS鬱病の症状と原因、治療方法を簡単にまとめてみました。
 
PMSの心の症状  PMSの体の症状
 
  イライラする    眠気
  憂うつになる    不眠
  不安が高まる    便秘・下痢
  無気力になる    頭痛
 
 原因・・・プロゲステロン(黄体ホルモン)などの女性ホルモンの乱れ。
 治療法・・基本的に生理が終わりとともに症状がなくなるため、治療法はない。
 
 鬱病の心の症状    鬱病の体の症状
 
   興味が持てない    不眠
     むなしい       倦怠感
   マイナスの考え    便秘・下痢
   イライラする     頭痛      
 
   原因・・・ストレスにより、脳の機能障害。
   治療法・・抗うつ薬による薬物治療。
 
 症状はよく似ていますが、PMS鬱病では、引き起こす原因が違うので異なるものです。しかし、PMSのひとつであるPMDD(月経前不快気分障害)は、「期間限定の鬱病とも呼ばれ、鬱病と同じく、抗うつ薬による薬物治療をします。ただ、鬱病とは違い、生理が始まる2週間前から生理が終わるころまでの短期間の治療となります。
 
PMSは自分では気がつかないことが多い?
  PMSの症状は自分では気がつかないことが多いです。人に指摘されて初めて気がつく人も多いようです。私の場合は、婦人科の受診を勧められ、「マーベロン28」というピルを処方してもらいました。「ピル?」と思ったのですが、PMSに効果があるそうです。先生によると、40歳までの服用が望ましいそうです。値段は1シート(28日分)で2000円ぐらいです。もちろん、健康保険が適用されます。1つ前のバージョンの「マーベロン21」という薬にダミー薬7錠が追加されたものです。
 
 マーベロン28とは・・・
 
 付録にシールが付いてきます。
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 このシールはいつから薬を飲み始めたかを忘れないようにするために用意されています。それぐらい、いつから飲んでいるかということが重要なのですね。
 
 さて、飲み始める日からスタートしているシールを上部に貼ります。例えば、火曜日スタートなら、一錠目が火曜日であるシートを選んで貼ってください。
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 飲み方は、ほぼ同じ時間に毎日一錠ずつ飲んでいきます。忘れてしまったときは思い出したときに、すぐに飲むようにしましょう。もし、飲み忘れてしまったら、次の日に二錠飲み、またその次の日から一錠ずつ飲んでいきます。しかし、2日飲み忘れた場合は薬の効果がなくなるので、飲んでいるシートはもう使えなくなります。そして、次の生理が始まったときに、新しいシートの薬を飲み始めてください。
 
 4週目の緑色の錠剤はダミーで、飲んでも飲まなくてもいいのですが、1週間飲まないでいると薬を飲むこと自体を忘れてしまいます。ですので、忘れないように飲んだ方がいいでしょう。このシートが終わると2シート目にいきます。
 
 副作用として、ごくまれに血栓症を発症することがあるので、水分を多めにとるようにこころがけてください。
 
服用した結果
 飲み始めて3ヶ月ぐらいは、あまり効果も感じられず、毎日飲むのも面倒なので「やめようかな?」と思っていました。しかし、もうすぐ5ヶ月ですが、生理前でもイライラすることはほとんどなくなりました。
 
最後に
 PMS鬱病もどちらも、精神的にも身体的にも非常に辛いものです。生理が始まり、終わってもまたすぐに辛くなる日々の繰り返しです。しかし、生理周期を整えることで、ずいぶん楽になります。私は以前鬱病を患っていたので、気分が落ち込む症状をPMSではなく鬱病だと思っていました。精神科へ通っていたときも辛かったので、病気でもなく妊婦でもないのに婦人科へ行くことをかなりためらいました。薬を飲み始めて5ヶ月経った今、もしかするともともと鬱病だったのではなく、PMSだったのかもしれないと思っています。もし、PMSなのか鬱病なのかよくわからないのであれば、婦人科に受診されるのも1つの方法だと思います。いずれにしろ、早く症状が軽くなりたいものですね。